オイルフィルターとは
エンジンオイルには、エンジン内部を清浄に保つために、油中に汚れやゴミを取り込む役割がありますが、そのオイルを浄化するための「ろ過装置」として、オイルの循環経路にオイルフィルター(別名「オイルエレメント」)が設けられています。フィルターを通過することにより、摩擦によってエンジン内の稼働部分から剥がれる金属粉やスラッジ(ホコリや燃焼カスなどの不純物)を除去することが主なもくてきです。
特に金属粉は放置すると、研磨剤の役目を果たしエンジン損傷の原因になるため、除去が必要となります。
オイルフィルターの交換
通常はオイル交換2回のうち1回はオイルフィルターの交換を行なうことが推奨されています。
フィルターを交換した場合は、フィルター内部に含まれていた分のオイル量が不足するため、フィルターのサイズに応じて余分にオイルの充填が必要です。(普通車の場合は1リットル程度。大型トラックの場合は3~6リットル程度)
多くのエンジンは、オイルフィルターの「ろ過機能」が低下し、目詰まりを起こした場合に備えてバイパス機能を備えています。フィルターを介してオイルが吸引できなくなると、焼き付きを防止するため、フィルターを介しないままオイルパンもしくはオイルタンクより直接オイルポンプにオイルを供給します。